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断酒したい・・・と思っていても、なかなか上手くいかない方も多いと思います。
私もそうでした。しかし、体調・精神の悪化から入院。断酒せざるを得ない状況となり、本日まで約半年ほど断酒が続いています。
「お酒のない人生なんて考えられない」
そう思っていた私が、どうやって断酒を続けるに至ったのか、その過程についてお話ししたいと思います。
お酒をやめよう・・・と考えている方、参考にして頂けたら嬉しいです。
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0.断酒前のワタシ
当ブログにて「アル中病棟日記」という連載をやっていますが(最近更新してないけど・・・)
その第0話として、私の今までの酒経歴を記載しています。
記事はコチラです。
兎に角、酒に頼った人生を歩んでいました。
仲良くなるにはまず飲みに行って・・・という感じだったので、周りには酒好きばかりが集まります。
大人になってからそんな中で生きてきたので、お酒のない交友関係というのは殆どありません。
大量に飲んで記憶をなくしたり、ケガをしたりする事もしばしばありましたが、大きな問題を起こす事はありませんでした(多分)。
しかし転職に失敗した辺りから様子がおかしくなります。
お酒を飲めば嫌な事も忘れられるので、とりあえず寝る(倒れる)まで飲みます。
当然悪循環に陥り、心身ともにボロボロになっていきます。
限界になった私は職場を放棄。その後両親に救助され入院する事となりました。
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1.最初の1か月は病院に缶詰
日本でも有数のアルコール依存専門の病院に入院する事となります。
正直、『終わった』と思いました。
入院期間は3か月ありましたが、最初の1か月は身体の治療という事で病院に缶詰です。
何もできず安静にするのみ。散歩は出来ますが、30分以内に戻らないといけません。
*末期の方々は病院から逃げ出して、近所の商店でお酒を買って飲んでしまう事もあるんだとか。
やる事もなく悶々とする毎日ですが、当然お酒には逃げられません。
離脱(禁断症状)を抑える為に、精神安定剤と睡眠導入剤を飲んでいました。
この効果のお蔭か、段々と状態は良くなってきます。
そして、毎週面会に来てくれる両親の支えもあり、徐々に自分を取り戻していきます。
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2.2か月目・3か月目は外出も出来た
2か月目から病棟が変わり、断酒の為の訓練が始まります。
ほぼ毎日何かの治療があり、規則正しい生活が強制的に出来るようになります。
また、ここから外出も出来るようになり、かなり自由度が増しました。
ここで再飲酒してしまうかたも沢山いました。
土日で外出だったのですが、みんな連れ立って居酒屋に行ったりしていたようです。
日曜日は飲まずに過ごせば、病院に変えるときには酒が抜けてるからという事です。
・・・何しに病院に来てるんだか・・という感じだったので、そういう人たちとはなるべく距離を置きました。
同じ時期に入院した方々とグループになって治療を進めるのですが、幸い私の同期は真面目に治療をする人が多く、
自分たちにしっかりと向き合って、今後どうやって酒の無い人生を送るべきか・・・という事を考える時間を作る事が出来ました。
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3.社会復帰して誘惑に勝つ
そして退院。翌日から早速出勤し、丁度その時期から始まるプロジェクトに参加する事になります。
ほぼ全員初対面だったので、「お酒が飲めない」という事で通す事が出来ました。
今までの私の関係値構築方法は、「飲んで騒いで意気投合」という方法しかありませんでしたが、これからはそのメソッドは使えません。
しかも全国出張があります。ご当地の美味しい食べ物があれば、そこにお酒がついてくる・・・
私が入院中に「気を付けるべきシチュエーション」として挙げていたのが「出張(移動中と出張先での食事)」がすぐに来てしまいました。
しかし退院直後、油断する前に体験できたことで回避する事が出来ました。
そして飲まなくても意外と大丈夫だという事。飲まない人とのコミュニケーションは、飲まない方がやりやすいという事・・・
こんな当たり前の事に気づく事が出来ました。
お酒を飲まない同僚から、
「Marcさんはお酒飲まないから、気を遣わなくて楽なんだよねーー」
と言われたのが衝撃的でした。
呑兵衛のままだったら絶対に言われない言葉です。
「酒飲みの気持ち」「飲めない人の気持ち」
両方理解できるオレ最強!!!と思えるようになったのは本当に大きな経験でした。
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4.断酒から忘酒へ
そんな感じで全国津々浦々へ出張していますが、全く飲みたいとは思わず過ごせています。
北海道でサッポロビール、鹿児島で芋焼酎・・・というシチュエーションもありましたが、全然でした。
「私は飲まない人間」というマインドコントロールが染み付いてきたのでしょう。
そして、今まで毎日見ていた「断アルコール」アプリを殆ど見なくなりました。
「お酒を飲みたいのを我慢しなきゃ」
という状態から
「お酒の存在を忘れてた」
という状態になりつつあるんだと思っています。
私はこの状態を
「忘酒」
と呼んでいます。
「嫌よ嫌よも好きのうち」と言われている通り、「やめなきゃ」と思っているうちはお酒が意識の中心にあり、それを避けようとしているという事。
「私には関係ない」と思い、やめている事さえ忘れてしまう「忘酒」こそがアルコール依存症者の到達すべき状態ではないでしょうか??
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5.まとめ
長くなりましたがまとめです。
私はお酒とサヨナラした事で、心身ともに健康で、充実した毎日を送っています。
「人生の最良の友」と思っていたお酒でしたが、実は違いました。
手放してみれば意外と大した事はありません。お酒のない人生も良いものです。
いま心身に問題があり、お酒を辞めたいと思っている方にメッセージです。
「あなたが思っている程、お酒なしの人生は辛くない。」
辛いのは単純に依存しているからというだけです。
悩んでいる方、新しい人生を切り拓くチャンスかもしれません。
是非ともお酒の無い生活にチャレンジしてみてください!!!
↓この本もとても参考になりました。飲酒だけでなく、さまざまな習慣を変えるヒントが満載です。
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