断酒日記

アルコール依存症再発?病院はリピーターだらけ。入院するほど儲かる仕組みとは??

投稿日:2019年1月4日 更新日:

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 本日2か月ぶりにアルコールの病院に行って参りました。年末に予約を取っていたのですが仕事の関係で行けなかったので年明けの通院となりました。僕の通院に合わせて、同期入院のみんなが集まってくれて、プチ同窓会となりました。

 残念ながらそのうち1名は再入院しており、病棟での再会となりました。また、病棟の看護師さんに挨拶に行ったのですが、入院中に見た顔がチラホラ・・・。何故ここまでリピートしてしまうのでしょうか?

 西原理恵子さんの元旦那さん、鴨志田穣さんもアルコール依存症が原因のガンでこの世を去られています。何度も血を吐いても飲み続けていたのが、コチラの本でよく解ります。

 今回の記事では「病気としての側面」と「社会保障の盲点」という2つの切り口で、アルコール依存症の再発の多さについてお話をしたいと思います。

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1.ビール1杯で元の木阿弥

 先ずはアルコール依存症の「病気としての側面」です。アルコール依存症は完治をしない病気です。題名の通り、一杯でも飲んでしまうとそれが引き金となり、元の連続飲酒状態に戻ってしまうのです。
 
 私も含め、依存症になるほど飲んでいた人は、生活の殆どがお酒に結び付いています。友人も飲み友達が多い筈ですので、断酒の継続=人生の再構築と言っていい程の困難を伴います。

 その証拠に、以下の通り退院後の断酒率は非常に低い事が解っています。


アルコール依存症の患者さんは治療を受けて断酒をしていても、誘惑に負けてしまい再飲酒してしまうことがあります。

再飲酒のきっかけはさまざまですが、特に治療開始直後は断酒が定着していないので、ストレスから衝動的に飲酒してしまうことが多いようです。また、退院直後も、自宅に戻って危機感が薄れたり、解放感から飲酒してしまう可能性があります。退院後、2.5ヵ月以内に再飲酒してしまう患者さんは約半分、1年間断酒を継続できた人も3割程度というデータもあります。
引用:アルコール依存症ナビ

 入院までするような状況に陥っても、どこかで「ちょっとくらいなら・・・」という気持ちが残っている事が原因です。それもそうです。何十年も続けていた習慣や人間関係を、たった3か月入院するだけで変えられる訳がありません。それだけの危機感と覚悟を持たなければ断酒は続けられません。また、周囲の理解や協力、「危ない場面」を認識する事と、その対処法を予め用意しておく事が本当に大事です。
 

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2.社会保障が仇に

 次に、社会保障という側面から考えたいと思います。当たり前ですが社会保障は非常に大事な制度です。しかしそれが仇になってしまい、アルコール依存症の再入院ループから抜け出せなくなってしまう人が多いというのも事実なのです。

 実際に今日会った入院患者さん(リピーター)の中には、「また半年したら来るよ」とか「俺は酒辞めない」と言っている人がいましたし、他にも計画的に入院している人が何人もいます。この理由は以下の通りです。

1.高額医療費控除
 同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が払い戻しされる(限度額適用認定証がある場合は支払い額自体が減る)という制度です。

 所得に応じて限度額は変わるのですが、概ね月の医療費(入院費)は10万円前後になります。入院していれば3食出てきますし、光熱費もかかりません。外出も制限されていますので、殆ど入院費以外かかりません。
 しかもシーツは毎週交換。看護師さんが面倒を見てくれるし、至れり尽くせりです。これで月10万円と考えれば非常にリーズナブルですよね??まあ部屋は6人部屋がメインなので、コレに耐えられればですが・・・

引用: https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150

2.傷病手当金
 傷病手当金とは、健康保険の加入者が、業務外の病気やケガで働くことができない状態になったとき、給与の2/3の額を最長で1年6ヶ月受け取ることができる制度です。 仮に月30万円貰っていたとすれば、単純計算で20万円貰える事になります。高額医療費制度とセットにすれば赤字にはならないですね。

 ただしコチラは定職に就いている事が条件になります。健康保険組合からの支給になるので、国保の加入者は貰えません。また、最長1年6ヶ月で、同じ病気では使えない事もありますので、何度も使うのは難しい制度です。

出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3040/r139

3.医療保険
 先に入院保障が付いている保険に入っておくと更に有利になります。アルコール依存症は「生活習慣病」になる場合が多いので、通常の入院保障と別に、「生活習慣病特約」が適用になります。私が入院していた「久里浜医療センター」は基本90日前後の入院ですので、仮に「入院保障1万円(60日限度)」「生活習慣病特約1万円(90日限度)」とすると、150万円も保険金が入ってきます。そして保険金は非課税ですので、まるまる入金されます。
そして医療保険は原則180日空ければ同じ病気でも保険金が出ます。単純計算で年間で手取り300万が手元に来るのです・・・

出典:https://president.jp/articles/-/21515?page=2

4.生活保護
 前述の3つ全てに当てはまらない人の場合でも、生活保護の申請をすると全てが解消されます。なんと医療費がタダになるのです。生活保護の申請をする時に保険の解約を言われる場合がありますが、契約者を自分以外にするという方法で、解約しないで済む場合もあるそうです。

 つまり、こんな事が出来てしまう訳です。
・・・高額医療を使いつつ、傷病手当か生活保護で入院費をどうにかする。退院したら医療保険を申請して大金GET。生活保護か復職するかして日々を過ごす。半年経過したら保険がまた使えるのでまた入院・・・の繰り返しです。日々生活するどころか、黙ってても300万ほど入ってくるのです。

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3.まとめ

 如何でしょうか。上記の通り、自分自身の問題や周囲の環境、社会保障の問題もあって断酒の継続は容易ではありません。冒頭にお話しした通り、社会保障制度が悪い訳ではありませんし、最終的には本人の覚悟次第だと思います。アルコール依存症は完治しませんが、発病させない事は可能です、それは断酒を続ける事、これのみです。絶対無二。

 とても大変な事ですし、周りからはなかなか理解されません。「酒飲まないだけでしょ?」って言われます。それでも自分の為に、迷惑をかけた周りの人たちの為に・・・覚悟を持って酒を断ちましょう!!

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