本日は最近話題(?)になっている「イネイブリング」について紹介させて頂きます。
「依存症啓発漫画」で詳しく触れられています。
依存症啓発漫画「だらしない夫じゃなくて依存症でした」第6話
「せやろがいおじさん」も話題にしています。(↓該当箇所より再生できます)
踏まえて・・・イネイブリングとは何か?我々が注意すべき点は何か??・・・と言った点について紹介していきます!
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1.イネイブリングとは?
~依存症問題では、よかれと思ってしたことが裏目に出る~
アルコール依存症者が飲み続けることを可能にする(周囲の人の)行為を「イネイブリング」、それをしてしまう人のことを「イネイブラー」と言います。
たとえば二日酔いで朝起きてこない本人に代わって会社に電話を入れる、サラ金の借金を返してあげるなど、周囲がよかれと思ってすることがイネイブリングになりがちです。責任の肩代わりをすると本人が感じるべき後悔や痛みを軽減してしまうため、本人は嫌な思いをせずにすみます。
その結果、「喉元過ぎれば」で、飲み続けることを可能にしてしまう悪循環になるのです。
家族、友人、同僚、上司など、本人のことを大切に思っている人ほどイネイブラーになりやすくなります。
出典:依存症ナビ
一言で言えば「ケツ拭き」ですね。
ケツ拭きをされると「拭いてくれるからオッケー!」という気持ちになり、反省する事がなくなってしまいます。そして依存がどんどん進んでいく訳です。
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2.加害者になる危険も
我々依存症者は、イネイブリングされる側になる事が多いと考えがちですが、実はする側になる事もとても多いのです。
依存症者は、良く言うと優しく、悪く言うとお節介です。
これが裏目に出ると、「何とかしてあげなきゃ」と言う気持ちから、イネイブリングに繋がってしまう事があるのです。
スリップ(再飲酒)してしまった仲間を助けてあげる…なんて言うのは最たるモノですね。
手を差し伸べるにも「イネイブリングになってないか」というのは細心の注意が必要ですね。
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3.イネイブリング失敗にも注意
また、イネイブリング失敗(手助けしようと思ったのに断られちゃう)にも注意が必要です。
依存症者は、「優しい」と共に、とても繊細な心の持ち主でもあります。
「あなたの為を思って」とやった事を否定や拒否されてしまうと、とても傷つきます。
冷静に考えてみれば、「相手が必要としていないならお節介」と気付く訳ですが、助けたい気持ちが強過ぎて分からなくなります。
「0か100か」という性格もこの時災いとなりますね。
傷つけば当然スリップに近づきます。本当に気をつけなきゃいけないポイントです。
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4.まとめ
依存症者は「優しい」「0か100」「繊細」という性格の方が多い為、人との距離感を掴むのが苦手です。
特に同じ境遇の人には仲間意識が強くなり、ともすれば「過干渉」にもなりかねません。
「自分の価値観は自分の基準でしかない」
という事をしっかりと認識して、適切な距離感を掴む事が大事です。
何事も「中庸(真ん中)」が1番と言います。
※「勇気は無謀と臆病の中庸」なんて言葉もあります。
「徐(しず)かなること林のごとく」ではないですが、偏る事なくバランスが取れた思考を持てる様、冷静さを忘れずに生活をしていきましょう!
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