さて、先日からかなりの話題になっていますのでご存知の方も多いと思います。電気グルーヴのピエール瀧さんが逮捕されてしまいました。
コカインを使用したとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は12日夜、東京都世田谷区、ミュージシャン、ピエール瀧(本名・瀧正則)容疑者(51)を麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
瀧容疑者は俳優としても活躍し、NHKで放送中の大河ドラマ「いだてん」にも出演している。逮捕容疑は12日ごろ、都内またはその周辺で違法薬物のコカインを使用したとしている。
麻薬取締部によると、同日午後6時過ぎに麻薬取締法違反容疑で瀧容疑者の自宅を家宅捜索。薬物は見つからなかったが、任意に尿検査を行ったところ、コカインの陽性反応が出た。同部はコカインをどこで使用したかや入手ルートを追及する。
出典:毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20190313/k00/00m/040/003000c
今回はこの逮捕から、依存症者の回復を妨げる世間のイメージについて考えたいと思います。
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1.ピエール瀧さんについて
先ずはピエール瀧さんについて紹介をさせて頂きます。
2019年の1年間限定で、電気グルーヴの活動においての芸名をウルトラの瀧(ウルトラのたき、Ultrano Taki)に改名している。
近年では音楽活動以外にタレント、俳優、声優、ナレーターとしてテレビ番組(ドラマ、バラエティからNHK語学番組の生徒役まで)・CM・映画・ゲーム(『SIREN2』等)などへ出演して一般にも知名度を上げる[7]。
2000年代以降は特に俳優として邦画への起用が目立ち、年3本ほど出演作が続く。
『凶悪』と『くじけないで』の演技で第38回報知映画賞助演男優賞を受賞し、『そして父になる』と合わせての3作品では第56回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞[8]するなど、2013年は演技での高評価が相次いだ。2015年のNHKのドラマ『64(ロクヨン)』では「昭和な顔」が決め手となり主演を務めた[9]。瀧の演技は高評価され[10]、同作は文化庁芸術祭大賞などを受賞した。
出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ピエール瀧
「アナと雪の女王」のオラフ役でも有名ですよね。本当にマルチな活躍をされている方です。
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2.コカインってどんな薬物?
では、ピエール瀧さんが使用していた薬物、コカインとはどんな物なのか紹介したいと思います。
どんな根暗な人間でも、自分は全知全能なる神であり、どんなことでもできるように感じられます。そして体のリミッターが解除され、怪力や異常な集中力を発揮し、潜在能力をフルに発揮できる(ような気がする)という麻薬です。
効果の持続時間は非常に短く、30分ほどでそのピークは終わります。その後はぶり返しによって、すごく無気力なアホになるのもコカインの特徴とされています。
似たような効果のある覚醒剤はピークこそなだらかなものの、効果自体は数時間続くため、麻薬としてのコスパ(?)は覚醒剤の方が上かもしれません。コカインと覚醒剤がライバル関係にあるのもこのためです。
出典:トカナ https://tocana.jp/2019/03/post_88057_entry.html
筒状の物を使って鼻から吸い込むヤツ、ドラマとか映画で見た事ある方も多いと思いますが、あれです。注射等での摂取だと肝臓で代謝されてしまうのですが、鼻の粘膜を通すと代謝されずに脳に直で行くみたいです。
そうするとドーパミンがドバッと出て、それはそれはハイになるんだとか。しかし効果が切れた時に、いわゆる「離脱症状」が出るようで、それを回避する為に濫用するようになってしまうわけですね。
コカインは違法なので、合法な物と比べるのは微妙ですが、メカニズムはアルコールと同様ですね。つまりピエール瀧さんは薬物依存になっていた可能性が非常に高いです。
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3.「人間やめますか」の功罪
逮捕された時のリスクについてはピエール瀧さんが一番わかっていた筈です。しかも今年は電気グルーヴ30周年。全国ツアーも控えていた特別な時期なのに辞められなかった。これは完全に依存症に陥っていたと言えます。つまり病気なのです。
世間では、「覚せい剤=人間のクズ」という風潮がまだ色濃くあります。今回の逮捕を受け、ピエール瀧さんの過去の出演作は発売中止になったりしているそうです。
コカインの摂取は勿論違法なので、逮捕されるのは当たり前です。しかし、今までの功績を全て否定するのは如何なものかと思います。海外のアーティストの中には、見事に回復をしている人たちもたくさんいらっしゃいます。
「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」というCMがありました。その考えがまだまだ色濃く残っています。その事が社会復帰の大きな阻害要因になっています。
薬物に溺れてしまった自分をしっかり見つめ直して復帰しようとしても、世間に認められず阻害される・・・それによって拠りどころが無くなり、また薬物に走ってしまう・・・そんなループがあちらこちらで実際に起こってしまっています。
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4.病気の治療を支える社会を
繰り返しになりますが、薬物を使用するのは違法です。その罪はしっかりと償わなければいけません。しかし、償った後、再犯をしないように治療を続けていれば、ちゃんと社会復帰できるのです。意志が弱いとかそういう問題ではなく、「病気」なのです。
依存症の知識がつくと、違法薬物で捕まったニュース見ても、薬物依存症か…としか思わなくなった。知識があると見る世界変わりますね。ピエール瀧さんは薬物依存症なんじゃないですか?回復に繋がるといいですね。依存症は意志の話じゃなくて、脳の病気です。連載中の漫画で知っていただければ。 https://t.co/ApnO8OvlWw
— 三森みさ (@mimorimisa) 2019年3月13日
インフルエンザの人に「意志が弱い」なんて言わないよね?それと一緒!!治療したら回復できます!!瀧さんも絶対に戻ってこられます。それには迎える側も知識をしっかりつけて、病気に向きあって行けるような社会を作らねばなりません!!
ピエール瀧さんが罪を償ったら、また素敵な音楽や演技を見せてくれるでしょう。その時を楽しみ見に待っています!!!
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