本日の記事では、「アルコール依存症者が飲み続けたらどうなるか?」と言う事について紹介させていただきます。意外と知らない方が多かったので纏めてみました。とても怖い内容も含みますが、全て事実です。ぜひご覧ください。
1.【初期症状】脂肪肝
まず最初に起こってくるのが脂肪肝です。お酒を飲むと肝臓は、アルコールの代謝を最優先させます。その事によって肝臓に脂肪が残りやすくなります。これが繰り返されると肝臓がフォアグラ状態になってしまいます。これが脂肪肝と呼ばれる状態です。合わせてγGTPの値が高くなったりしてくるでしょう。
この状態であれば、1週間程度の断酒でも回復します。特に自覚症状が無い事で油断しがちですが、この辺でしっかり食い止めておく事が非常に大事です。酒好きはあっという間に次のステージに進んでしまうので要注意!!!
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2.【中期症状】肝炎
脂肪肝の状態になっているにも関わらず飲酒を続けると、アルコール性肝炎になります。γGTPと共に、ASTの値が非常に高くなるのが特徴です。初期の肝炎であれば断酒をすれば回復しますが、状態によっては入院治療を必要とするケースも出てきます。(私はこの状態でした)
アルコール性肝炎になるレベルの人は1日の飲酒量が、大量飲酒と言われる1日60g以上(ビール中ビン3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml)を超えている事が殆どです。このレベルの大量飲酒者は、依存症になってしまっている可能性が高いです。肝臓の治療と併せて、断酒の為の依存症治療も必要になってきますので、入院治療が推奨されます。
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3.【中期〜末期症状】肝硬変
肝炎の状態が長く続くと、肝臓が繊維化していきます。この事を肝硬変と言います。生のレバーから焼いたレバーになるようなイメージです。
血液検査で「Ⅳ型コラーゲン」と言う値を調べる事と、触診で肝臓の繊維化の状態を調べる事ができます。
以前は「肝硬変は治らない」と言われていましたが、初期のうちは、「代償性肝硬変」と呼ばれるうちは、まだ回復する事が出来ます。自覚症状はあまりありません。ごく稀に黄疸や体のだるさがある程度です。
これが更に進み、「非代償性肝硬変」となると、末期になっていきます。ここまで来ると治らないので悪化を止めるのみとなります。
症状は以下のようなものがあります。
「黄疸」:「ビリルビン」という色素が肝臓で代謝出来なくなり、白目や皮膚が黄色くなっていきます。
「肝性脳症」:アンモニアが代謝出来なくなり、意識障害が起こります。
「浮腫・腹水」:血液の成分が変わる事で浸透圧が変化し、足やお腹に水がたまります。
そして以下のような末期症状へと移っていきます・・・・
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アルコール乱用による3大死亡原因と言われています。
ここまで至る以前に回復への道を見つけましょう!!!
4.【末期症状】肝不全
最初に紹介するのは肝不全です。名前の通り肝臓が機能しなくなってしまう状態です。症状としては以下のようなものが挙げられます。
息はカビ臭く、甘ったるい匂いがすることがあります。
皮下出血や出血が起きやすくなることがあります。例えば、普通の人なら取るに足らない出血(例えば、小さな切傷や鼻血)も、自然に止まらず、医師でさえ出血を止めるのが難しいことがあります。失血のため、血圧低下(低血圧)やショックに至ることがあります。
急性肝不全では、健康だった人が数日以内に瀕死の状態に陥ることがあります。慢性肝不全では、吐血や血便がみられるなどの著明な事態が起こるまでは、健康状態の悪化は非常に緩やかです。嘔吐物または便に混じる血液は、通常、食道や胃の静脈瘤からの出血によるものです。
腎不全になると、尿の生産量や排泄量が減少するため、血液中に有害物質が蓄積します。
やがて、呼吸が困難になります。
肝不全を治療せずに放置した場合や、肝疾患が進行性のものである場合、最終的に死に至ります。たとえ治療しても、肝不全は元に戻らないことがあります。一部の患者は腎不全で死亡します。肝臓がんを発症する患者もいます。
出典:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/04-%E8%82%9D%E8%87%93%E3%81%A8%E8%83%86%E5%9A%A2%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E8%82%9D%E7%96%BE%E6%82%A3%E3%81%AE%E7%97%87%E7%8A%B6%E3%81%A8%E5%BE%B4%E5%80%99/%E8%82%9D%E4%B8%8D%E5%85%A8
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5.【末期症状】静脈瘤破裂
死亡原因のトップとも言われているのが、静脈瘤破裂です。
肝硬変になると、肝臓が固まってしまう事により、本来循環するべき血液が流れなくなります。通れなくなった血液は、別の場所へ迂回します。迂回する先は食道や胃の付近にある血管です。
本来はそんな多くの量の血液が通る血管では無いので、水風船のように膨らんでいきます。それが破裂すると・・・よくある「血を吐く」と言う状態になります。
出典:http://mfuku4585.hatenablog.com/entry/2017/10/01/082218
アルコール依存症を題材にした作品には、よく血を吐く場面が出てきますが、それがこの「静脈瘤破裂」です。死亡率は50%らしいですが、何度も罹患して生還する人もいたりします。それでも懲りずに飲酒する人も多いです。
↓西原さんの元旦那さん、鴨志田譲さんも何度か吐血されています。
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6.【末期症状】肝臓がん
最後は肝臓がんです。肝硬変から肝臓がんになりやすい事はわかっていますが、実は日本人の肝臓がんの原因の一位はC型またはB型肝炎ウイルスへの慢性感染によるものです。
とは言え、アルコール摂取量が10g増えるごとに肝臓がんリスクは4%上昇すると言うデータもあります。
2~3ドリンクの飲酒量は、アルコール度数5%のビールや発泡酒であれば500mL(中ビン・ロング缶1本)、12%のワインなら200mL(ワイングラス2杯)、15%の日本酒なら180mL(1合)に相当する。
出典:http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2015/004195.php
いずれにせよ、ここまで至る前に酒量を抑えたいものです。
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7.まとめ
いかがでしょうか?文中でも紹介した通り、1日60g以上(ビール中ビン3本、日本酒3合弱、25度焼酎300ml)を超えてる飲酒をしている方は、この末路を辿る可能性があります。
私のブログを読んで下さっている方は、お酒の問題を少なからず抱えている方が多いかと思います。肝臓は「沈黙の臓器」、アルコール依存症は「否認の病」です。気付いた時には手遅れになってしまう事も多いのが現実です。ちょっとでも気になった方、貴方は断酒すべきです。私自身、お酒で数多くの失敗をし、健康診断の数値も悪かったにも関わらず、「まだ大丈夫だから」「こんなの普通の範囲内だ」と考えた挙句、入院すると言う末路を辿りました。
断言します、酒を辞めてもそんなに人生変わりません!!慣れの問題です!!
この記事を読んで一人でも断酒のスタートを切る方がいますように・・・・
おわり
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